チタン工房キムラのチタンアクセサリーブログ

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  • 2018年10月26日

    ドッグタグとは?歴史・特徴・新しい用途などをご紹介

    ドッグタグは、IDタグとも呼ばれていて、プレート状の金属に個人情報やメッセージを刻印できるアクセサリーです。

    「ドッグタグ」というと、犬用のネームタグを思い浮かべる人もいると思いますが、名称の由来は、ドッグタグの歴史と深い関係があります。

    ドッグタグの歴史と、新しい活用方法をご紹介します。
     

    ドッグタグとは

    ドッグタグは、兵士を識別するための認識票として誕生しました。

    プロイセン軍が1870年の普仏戦争で、兵士の身元確認のために導入しました。

    見た目が犬用の鑑札と似ていたことから、「Hundemarken(ドイツ語で犬のタグの意味)」と自虐的に呼ばれていました。

    第二次世界大戦中に、軍用の認識票はヨーロッパ軍・アメリカ軍・日本帝国軍でも取り入れられました。

    アメリカ軍の中でも自嘲的に「Dog tag(ドッグタグ)」と呼ばれるようになったことが、現在のドッグタグにつながります。
     

    ドッグタグの目的

    兵士が戦死した場合、ドッグタグが無かった時代は屍者の人相や入れ墨などで個人を特定していました。

    しかし、人相や入れ墨が分からないほど遺体が破損していた場合は、誰の遺体なのか分かりません。

    そこで、金属プレートにID情報を打刻して、チェーンを付けて兵士に身に着けさせたのです。

    ドッグタグは、国や軍隊によって、打刻される情報やプレートの枚数が異なります。

    ドッグタグがシングルプレート(一枚)の場合は、上下で分かれるようになっており、上下で同じ内容の情報を打刻します。

    兵士が戦死した場合は、ドッグタグの下の部分を折り取って持ち帰り、戦死報告をします。

    ドッグタグがダブルプレート(二枚)の場合は、一枚を持ち帰ります。

    戦死した兵士にもID情報が記載されたドッグタグが残ることで、遺体回収時に個人を判別することが可能になるのです。
     

    ドッグタグの記載内容例

    日本では、自衛隊でドッグタグを使用されています。

    陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊によって刻印される順番が異なりますが、記載される内容は同じです。
     

    • 国籍・所属自衛隊名(JAPAN GSDF/MSDF/ASDF)
    • 認識番号
    • 血液型

     
    アメリカでも、空軍・海兵隊・海軍・陸軍・湾岸警備隊で刻印される内容は同じですが、順番が異なります。
     

    • 名前とミドルネームの頭文字
    • 社会保障番号
    • 血液型
    • 宗教

     
    ドッグタグに記載される内容は、日本とアメリカでは若干異なります。

    アメリカでは、1974年までは認識番号が刻印されていましたが、社会保障番号へ変更になりました。
    また、信仰している宗教が記載されているのも特徴です。

    一般ユーザー向けの、ドッグタグの刻印について詳しい記事がありますので、併せてご覧ください。
     

    現代はドッグタグの用途が広がった


    戦時中は兵士の個人識別手段として用いられていたドッグタグですが、平和な時代になると、ファッションに取り入れる人が増えてきました。

    ドッグタグは、ミリタリーファッション好きな人を中心に受け入れられました。

    見た目が洗練されていてスマートなデザインから、ミリタリーファッションの枠を超えて、定番のアクセサリーとして一般的なファッションに使用されるようになります。

    また、ファッション性だけではなく、災害時や認知症患者の身元証明ネックレスとしても、ドッグタグは注目され始めてきています。
     

    ドッグタグのファッションアイテム化

    自衛隊のドッグタグは、ステンレススチール素材が使われ、レーザーでエッチングされています。

    ドッグタグは、素材や刻印方法で印象が異なるので、ドッグタグをアクセサリーとして身に付ける場合は素材にこだわるのも楽しいですよ。

    定番のプレート型だけではなく、フェザー型やハート型・表面が3Dデザインになっている商品など、チタン工房キムラにはファッション性の高いデザインのドッグタグが豊富です。

    普段ミリタリーファッションをしない人でも、コーディネートに取り入れやすいのでプレゼントとしても人気があります。
     

    ドッグタグは身元証明ネックレスとして活用されている

    ドッグタグは、名前や連絡先・メッセージなどを刻印できるので、身分証明ネックレスとして重宝されています。

    たとえば、バイクに乗る人は、万が一の事故に備えてライダーズタグとして身に付けておくと安心です。

    他にも、高齢者や認知症患者の迷子札の代わりに活用したり、ドッグタグを普段から身に付けておくことで災害時の身元確認アイテムとしても役に立ちます。

    時代にあわせて広がっているドッグタグの用途や進歩についての記事がありますので、どうぞご一読ください。

    高齢者・認知症患者の迷子札


    家族に認知症高齢者が居る場合は、迷子札があると安心です。

    徘徊で行方不明になっても、迷子札に名前と電話番号が記載されていれば、警察や見つけてくれた人からの連絡がスムーズになるでしょう。

    しかし、初期の認知症患者だと、あからさまな迷子札だと自尊心を傷つけてしまい、身に付けてくれないというケースもありえます。

    そんなときは、一見迷子札に見えないお洒落なドッグタグをプレゼントしてはいかがでしょうか。
     

    災害時の身元確認アイテム

    普段からドッグタグを身に付けておくことで、災害時で万が一の状況に陥った場合でも身元を確認することが可能になります。

    学校や会社などでアクセサリーが禁止されている人でも、防災バッグに家族の人数分のドッグタグを入れておけば、いざという時にすぐ身に付けられるでしょう。
     

    進化を続けるドッグタグ

     

    もともとは兵隊の個人識別のために使用されていたドッグタグですが、今でも衰退すること無く、ネックレスの一種としてミリタリー好きな人以外からも支持を集めています。

    個人情報やメッセージを刻印できるという特性があるので、迷子札や身元確認アイテムとして、これからも進化を続けることでしょう。