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2022/08/07

チタンネックレス選定ポイント/品質を大きく左右する丸カンについて

チタンネックレスを選ぶ際のポイントとして、前回、留め具について紹介しましたが今回はチェーンと留め具をつなぐ接続丸カンについて説明いたします。

数ある商品の中から、納得いただけるチタンネックレスを選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

ネックレスの構成

一見、どおってことない部品に思えますが、せっかくのご縁を頂き、購入いただいたチタンネックレスを末永くご愛用いただきたい。

そう考えたときに、何が課題か、お客様目線で考えるとこの部品の重要性が見えてきます。

 

スマートフォンでチタンネックレスと検索すると、たくさんのチタンネックレスが表示されますが、この接続丸カンにきちんとした説明を行っているのはチタン工房キムラくらいです。

 

接続丸カンのサイズと材質

チタン工房キムラでは6サイズの接続丸カンを常備しています。

ネックレスの幅に応じ使い分けています。

材質は純チタン製、6サイズ中5サイズについては強度に優れるJIS規格で定められた純チタン2種材を使っています。

(純チタンの規格についてはこちら(他サイトへ移動)でご確認いただけます)

 

他社製だと、ステンレス・真鍮など、チタン以外の丸カンを使っている商品も見かけます。

不安な場合は問い合わせして確認してみてください。

ただし、製造元から仕入れた品を販売しているようなショップだと、その詳細についてまで知ることはまず不可能です。

ネックレスを自社で組み立てているショップであれば、仕上げ加工時の硬さなど、肌感覚でチタンかどうかの見極めはおおよそ分かるかと思いますが、そうでない場合は仕入先から言われたままに伝えるしかありません。

当社では純チタンと他金属を見分ける簡易測定器「メタルテスター」を所持、純チタンであることの確認が可能です。


メタルテスターによる確認作業

一応チタン工房キムラホームページでも販売しています

簡易金属材料分別機 メタルテスター

 

手持ちのペンダントと合わせる際の注意点

手持ちのペンダントに合わせる際、

付属のバチカン、もしくはチェーンを通す穴径に合わせてチェーンを選ばれるかと思いますが、意外と見落としがちなのが留め具の板ダルマ幅とこの接続丸カン径。

事前に確認しないと、サイズが合わず通すことが出来ない、残念なことが起きます。

チタン工房キムラでは全てのチタンネックレスにおいて、板ダルマ幅より小さい接続丸カンを採用しています。

 

 

最も重要視するのは合口部の形状

常時着用する中で一番避けたいのがチェーンの脱落。

チタンネクレスは軽くて肌触りがいいので、いったん着けてそれに慣れてしまうと着けていることを忘れてしまうくらいの着け心地。

なので知らぬ間に脱落が起きても気づきません。

チェーン脱落の原因は留め具の問題と、接続丸カンの口開きが大半を占めています。

チタン工房キムラでは純チタン2種材を採用している丸カンについては自社で制作しています。

チタン線をコイル巻きし、薄い超硬カッターで切断し、合口加工をしています。

時間とコストのかかる作業です。

一般的には製造コストや効率を考え、シャー切断等の方法で制作されていますが、この方法だと切り口部が丸くなりがちです。

この状態だとネックレス組み立て後、合口を合わせてもピタッとは合いません。

ピタッと合わないということは必然と隙間が生じることであり、結果ここにチェーンが入り込むことでチェーンが抜けることになります。

チタン工房キムラではお客さま目線に立って考え、接続丸カンの対応を行っています。

この対応を行うことで、万一ネックレスに過度な負荷がかかって破損した場合

ほとんどの場合

留め具が先に破損、次にチェーン(合口部溶接チェーンでない場合)の順に破損します。

チタン工房キムラは2002年よりチタンネックレスの製造販売を行っていますが、接続丸カンの破損、口開きが原因となる破損はほぼ起きていません。

 

接続丸カンの合口溶接補強にも対応

チタン工房キムラ商品ラインUPには幅1.15mmのあずき小判チタンチェーンネックレスがあります。

女性に人気のこのチェーンはとても作りが繊細で、留め具の取り付け作業はかなりの集中力を必要とします。

細さ故、留め具をつなぐ接続丸カンは他のチタンネックレスで使用している接続丸カンは使用できません。

当社では線径Φ0.5mmの細い純チタン線を採用しています。

丈夫と思われるチタンですがこの細さとなると腰がなく、少しぴっぱるだけでも口が開いてしまいます。

日々の着用を考えると信頼性はとても低いです。

チタン工房キムラでは、幅1.15mmあずき小判チタンネックレスを仕上げる際、接続丸カンの合口部を溶接で接合、補強しています。

チタンに限らず、溶接は薄い板、細い線同士の溶接は難易度が高いですが、この作業を自社で行い、信頼度を高めています。

 

接続丸カンの溶接補強については他のチタンネックレスでもオプションにて対応しています。

先にも申し上げた通り

何らかの負荷がかかり何か起きるときはほぼ

留め具→チェーン→接続丸カンの順で起きます。

チタン工房キムラの考えとしては当社の接続丸カンを使うのであれば基本的に溶接補強は不要と考えますが

強いご希望がある場合は対応いたします。

なお、チェーン自体の合口部が溶接構造でない品につきましては丸カンのみ溶接してもあまり意味がないと考えますので、原則合口部が溶接されたチェーンに限定させていただいております。

対応費につきましては、各商品ページで掲載しておりますので、ご確認お願い致します。

 

たかだか丸カンと思う、小さい部品ですが、これだけでも2000文字を超える記載になることからも、部品の持つ意味を察していただければ幸いです。

数あるショップ、商品の中から、本当の目的に沿ったチタンネックレスを選ぶ選択肢になれば幸いです。

 

 

チタンネックレス商品に関するお問い合わせ、ご相談はお気軽に

お問い合わせは
メール: nandemoya@titankobo.co.jp

TEL: 0776-50-1169(平日9:00-16:00)

までお気軽にご相談下さい。
開発、製造まで社内一気通貫のメリットを生かし柔軟に対応いたします。