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2019/04/29

チタンの瓦の話から改めて感じたこと

こんにちは、チタン工房キムラ店長福田です 。

お休みの中のご連絡、失礼します。

突然ですが
浅草寺の本堂、5重の塔の瓦にチタンが採用されているという話は
ご存知でしょうか?

 

先日、テレビを見ていたら浅草寺が出てきたので、家族に
「あの屋根はチタンなんやざ(福井弁)」
と話をしていたら、テレビでもまさにその話に。

 

番組では薄いチタン板(後で調べたら板厚0.3mm)を
搬送装置付きプレス機で4工程で形成していくシーンを放送。

 

久々に見るプレス加工に興奮すると同時に、
「よくこんなシーン、公開出来るなあ~」
という思いが・・

 

まあ、公開したところで、真似されない、真似できない、(真似したくもない)
という確信があるからかもしれません。
(↑私の勝手な推測です、はい(^^))

 

もう、何年も前から周囲には口にしているのですが、私の夢は

・人に見てもらえるオープンなチタン工房
・新旧加工機を有効活用し、他店では真似できない、作品・部品を作ること。

 

その夢を実現化出来るよう、技術の構築、表現力の強化を図っていきたい
と、あらためて感じているところです。

 

眼鏡部品の下請け工場として始まり、変わりゆく時代に対応する為
部品加工で培ったチタン技術を新たな視線で活用することを目的で始めた
チタンアクセサリー事業も今年で17年。

 

細かすぎて伝わりにくい、実に遠回りなものつくり戦略ですが
昨年末あたりから、そのことに気づいてくれる企業様も出てくるようになり、

 

「一度打ち合わせさせてほしい」と言われるようになり
”超”即席ですが、弊社で出来ることをまとめた資料を作成。

これまで出張といえば、ビックサイト展示会に行って、技術構築のヒントを得ること
ばかりでしたが
この3月、4月と連続でBtoB取引に向けた打ち合わせで東京に行くことが出来ました。

現在頂いている作品の制作時間の確保と、未来に向けた取引先開拓、
この両立が一番の課題ではありますが、出来る限りの工夫で克服していければと思っています。

 

 

チタンの瓦の話が随分と脱線してしまいました。

チタンの比重は4.51、
瓦と比べると月と鼈。
建造物の軽量化を実現出来るので、地震の揺れに対してもかなり有利に働きます。

アルミの2.7と比べると重いですが耐久性がまるで違います。
フッ素や苛性ソーダの雨でも降らない限りまず大丈夫。

問題は桁が一つは違うと思われる初期投資ですが・・。
でも歴史的価値のある建造物であれば、チタン化はありかもしれませんね。

​さ